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をかし

正直悩みに悩んで、一周どころか10周ぐらいして基本に戻ってこれにしました。
最後の最後まで、「ヲタ」にしようか迷ったんです。

さて「をかし」とは。
日本の古典随筆の傑作「枕草子」の主題となっている古語ですね。
しみじみと趣深いことだとか。

春はあけぼの、夏は夜~

ってな感じで、気候とか自然現象とかに触れてるのが有名でしょうか。
私も高校の授業程度の知識しかないからなあ…。
で、とりあえず一般的になんか「をかし」なことってあるかなと考えたのですが、
ありましたありました。最近すごいのがあったじゃないですか!

金 環 日 食 ですよ。

国をあげての「をかし」を愛でるイベントになりましたね。
なぜか私の中でそんなに盛り上がらなくて、事前に専用のグラスを用意してなかったので
直接見ることができず、紙に穴をあけて床に写った三日月形の光を見ていました。
確かに不思議で可愛かったですね。
紙を通した光よりも、木漏れ日が全部三日月形をしていた様子が素敵でした。

そういえば現代アートで、星形の光源を設置して、
木漏れ日が全部星形をしているというものがありました。
魚とり網の網部分が、金魚すくいのポイみたいになってて、
それを振り回したら星を掬っている気分が味わえる、みたいな。
写真で見たけど、あれは幻想的だったなあ…!

どうも私は、今回のイベントに関してはテレビなどの特集とか報道をたくさん見ていて、
神秘的!っていうほうじゃなくて「みんな商魂逞しいな~~~!!」
ってほうに意識が行ってしまったようです。
専用グラスに専用アプリ、プロポーズイベントに金環メロンパン、
もうなんか、多少苦しくても乗っかれるもんは全部乗っかっとけ!!
という逞しさが素晴らしい。それでこそ商売人ですよね。

まあそんなわけで、私にとって金環日食は「をかし」ではなかったので。
では、何だったら「をかし」なのかと考えてみることにしました。


ありました。『天使の梯子』です。

村山由佳さんの有名な小説に同名のものがありましたが、
今回は薄明光線といわれる自然現象のことです。

誰しも一度は目にしたことがあると思いますが、
厚い雲の切れ間から、太陽の光が地上に柱のように降り注いで見える現象です。
『天使の梯子』という呼び名は旧約聖書に由来し、
この光の中を天使が上り下りする光景をヤコブが夢で見たから、だとか。
別名として、『ヤコブの梯子』『天使の階段』『レンブラント光線』など
様々に呼ばれているそうです。

雲の切れ間から降り注ぐ光線。

もうそれだけで宗教画のように神々しくて、なんといってもそれだけで美しいですよね。
電車で海沿いを走っているときに、よく目にします。
海上に何本も光の柱が降り注ぐ様子は、本当に神秘的。
柱が1本だけだったら、それこそ天使が降りてきそうな不思議な光景です。


海以外の場所でも素敵です。

私は学生の頃から、わりと早朝に電車に乗ることが多かったのですが、
真冬などは家を出る時間が夜明け前になることもあります。
駅で真っ赤な朝日に遭遇し、通学、通勤のあいだに日が昇っていくという。
電車に乗っている間に、だんだん明るくなってきて、
街に出てきたあたりで天使の梯子を見ることもありました。

まだ人影のないビルの谷間に、東から幾筋もの光線が降り注ぎ、
建物が長い影を地上に落としている様子は、どこか非現実のようでした。
キリコの絵のような静寂、しかしキリコに感じる午後の倦怠感のようなものは全くなく、
今まさに目覚めようとする街の姿の、清々しさがしみじみと感じられました。
あれは本当にしみじみと趣深く、まさに、いと『をかし』の情景だったなあと思うのです。

というわけで本日は、わ行から『を』。
『をかし』でした。

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さあ残すところ、お題はあと一つ!
ここまできたねぇ、くまちゃん!
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